ハンコの書体の代表的なものに、てん書体・印相体・古印体・楷書体・行書体・隷書体・草書体の7書体があります。
篆書体(てんしょたい) | 秦の始皇帝の時代に統一された文字。小篆(しょうてん)とも言う。 |
印相体(いんそうたい) | てん書体を線を太く枠に接するようにデザイン化した文字。吉相体とも言う。 |
古印体(こいんたい) | 日本生まれの文字で別名、大和古印とも言う。 |
楷書体(かいしょたい) | 「章草」があまりにも簡略化されてしまい判別が難しくなったため一点、一画を離して書くようになってできた文字。 |
行書体(ぎょうしょたい) | 楷書と同様に一点、一画を離して書くようになった文字。 |
隷書体(れいしょたい) | 前漢の時代に小篆が簡略化されて生まれた実用的な文字。 |
草書体(そうしょたい) | 隷書を簡略化した書体の「章草」をさらに略して書かれた文字。中には判読ししにくい物もある。 |
実印の書体としては篆書体(てんしょたい)や印相体(いんそうたい)が使用されることが多いです。(古印体などの分りやすい書体が使われる場合もありますが、判別しやすい書体はどちらかといえば認印向きです) 篆書体や印相体は複雑な形をしているので偽造するのが難しく防犯上からも優れた書体といえます。 ちなみに印相体は篆書体から派生した書体で元の篆書体の線を太くし上下、左右、斜めの八方の輪郭にくっつくようにデザインした書体で別名、八方篆書体ともいいます。